生活発表会(3・4・5歳児)

2019-12-21 09:44

こども達の健やかな成長を讃えて、大人達みんなでつながる、そして可愛がる生活発表会が開かれました。
昨年度まで2月に行いましたが、感染症が一番流行る時期であることから、今年度は12月に行うことに致しました。(それでもお休みのお友達がいて残念でした。難しいですね)
 
 発表会までの取り組みの時間も4月からの遊びと生活の中で、その子がその子らしく成長してきて、
友達と大人との信頼を築いてきた様子が伝わってくる感じでした。
 会までの一日一日がとても楽しくて、途中からは、ホールに集まって、舞台で演じる側と観る側と
みんなが入り混じって育ち合っていました。その姿がとてもいいです。ひよこさんも一緒に手を叩いたり、
体を動かして参加していました。自分たちもやがて歩む姿をにこにこと見ていました。
赤羽台は、大きな園ですが、どの子も個性が溢れていて、毎日が面白い。「私」と「僕」が主役です。
そして、実は、大人達も一人ひとりが主役です。いろんな人生が集まり、重なり、時に喧嘩して
自分の心に向き合っています。それもこれも表現で伝わったのでは…と思っています。
毎日のありのままを見ていただく会です。もう十分素敵ですから。
 
 
今年、年長さんがみんなで考えた今年の生活発表会のスローガンは、
「みんながかっこよく うれしい しあわせな せいかつはっぴょうかい」です。
本当にそうだと思いました。
「かっこいい」…こども達が言われて一番うれしい言葉です。
うれしい、しあわせな」…こちらは人間も動物も一番生きていて楽しく感じる言葉です。
そんなスローガン通りの発表会になりました。
沢山の保護者の皆さんが来て下さって、みんながそれはそれは準備からコッソリ会場を見て
嬉しそうでした。本当に有難うございました。
 そして、歳児ごとの発表でしたが、スムーズな進行にご協力いただき有り難うございました。
 
  
3歳児のこじか組ときりん組さんは、遊びながら毎日楽しんできたガラガラドンの劇や
森の音楽家の歌遊びを行いました。
遊びでは、もっと自由に大きな声が出ていたこども達も、多くのお客さんの前に立つと
緊張していた子もいましたがとても愛らしい姿でした。
配役は時々替わりました。
大好きな動物になりきって、その動きも自分で考えてとても愛らしく可愛かったです。
どちらのクラスもそれぞれにその子らしく表現していました。誰一人真似をする子はいません。
自分流に生きています。こんな風に役になって遊び表現するって楽しいことなんだと
見ていてこちらも笑顔になりました。
エネルギーが溢れてくる3歳さんたちでした。

 
4歳のはと組さんの劇は、こども達が選んだ大好きな絵本「101階建ての家」からの劇です。
最後にサンタクロースも登場しました。
つばめ組さんは、大好きな大きなショートケーキをみ~んなで作る物語りでした。
どちらもみんなの想像力を大きく広げて遊びます。
一緒にひとつの表現をすることが楽しいねと感じていたと思います。
普段の取り組みも楽しそうでした。
 毎日、少しセリフが変わり、動きが違って、どんどん面白くなりました。
互いに見合うと真剣に見ていました。
それぞれにクラスのカラーも出て、クラスらしい表現になったと思います。

 
5歳児のほし組とおひさま組のみんなは、まずは全員でわらべうたを披露しました。
数え歌「いっぷくたっぷく」と遊び歌「いちべえさんがいもきって」です。
友達と手をつないで歩く、声を出す、拍に合わせる、目と目を見つめる、
遊び合う…昔からの人と人をつなぐ知恵がわらべ歌には沢山込められています。
日本の子育て文化、芸術だと思います。
子どもたちも大好きです。アイディンティティをくすぐられて表情も柔らかくなります。

 
次は合奏です。
上手に出来るのか本番ハラハラでしたが、一人一人がパートを頑張りました。
練習よりも緊張してリズムが早くなったり、メロディーに合わせることが出来なかったり…そ
んなところもありました。
 でもこども達は、いいんです。
保護者の皆さんの前で演奏出来てとても満足していました。
そうママやパパに喜んで驚いてもらうのを楽しみにして練習をしてきました。

それぞれに好きな楽器を選んで大人とこども達で取り組んできました。完成度はそれぞれでしょうが、私
は心から感動して胸が熱くなりました。きっともっと練習すれば更に素敵な音楽になったかもしれませんが、
それはこども達の意思とともに見守ってきました。
自分たちからやりたいとなったときがチャレンジのとき、大人たちがゆっくりと進める中で
きっとチャレンジする意欲につながって本番だったと思います。
本当にうちの子たちすごいです。

 
年長組は、ほし組さんの「そんごくう」とおひさま組の「どろぼうがっこう」の劇ごっこに取り組みました。
セリフも出来中の動きもこども達が話し合って考えたそうです。
絵本を読んで「このセリフを使おう」「こういう動きの方が警察らしいね」とどんどん良くなっていきました。
 物語は一人ではできない。みんなで創り上げるものです。そのことをよく分かっていて、協力していました。 
誰かがセリフを忘れると教えてあげて、良かったところは認め合いながら…
保育園での生活の発表は、こうやって日常が劇にも生活にも続いていくのですね。
だから「共生」の歓びや達成感や時には意見の違い、喧嘩も体験できるのだと思います。
行事は、どこまでもこども達のもの。
遊びと生活の中で他者と育ち合う力を育てていく、こども達はすごいです。
みんなで芽を出し、根を張ろうとしているのがよくわかります。
友情があちこちで生まれているなと感じられました。

 
どの歳児の最後は、「みんなで歌おう」で締めくくりました。
3歳さんは、大好きな「さんぽ」の歌を、4,5歳さんは、客席で「しあわせなら手をたたこう」を歌いました。
そして、ママ、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんと、最後はぎゅーっと抱き合いました。
我が子をぎゅっとしたママたちの顔、とても嬉しそうでしたよ。
大人も顔をぐちゃぐちゃにして喜びを分かち合いましょう。
行事を通してみんなで幸せになろう!!です。幸せになるには、ふれあい、集うことだと思います。
人は、群れで子孫を守り育てて繁栄してきました。大昔の子育てへ、保育園がそんなこども同士、
大人と大人が交わる場になってみんなで子育ての面白さを楽しみましょう。
 
年長さんの発表途中に、涙が込み上げてきたのは、近くにいたパパが写真を撮りながら泣かれている姿を見て、
実はもらい泣きでした。そのパパの顔は見えなかったけど、手で何度も拭っていたのは
大きくなった我が子への感動と歓びだと熱く熱く伝わってきました。
 
皆さん、みんなの心に温かい拍手を、そして笑顔を有難うございました。こ
れからもこども達を真ん中にしてパートナーになりましょう。見かけや派手さではなく、
こども達が決める行事、こどものための遊びと生活の保育を応援してください。