「火」との出会い(4,5歳)

2018-12-04 17:37
芋掘り遠足には行かれず、残念な秋の遠足となりました。
だったら「芋掘りごっこを」と農園さんにお願いして、お芋を送っていただきました。
小さなクラスの友人も、全園児での「砂場での芋掘り会」を楽しみ、残ったお芋を
「さあ、どうする?」と聞くと「焼き芋にしたーい!」
「どうやって?」と聞くと「火をつけて」
「じゃぁどうする?」と聞くと「やくそくをつくろう」と。
「どんなやくそく?」

もう素晴らしい約束が、4、5歳さんから出ました。
「では、いつにする?」「12月5日」
そしていよいよ本番です!

ボランティアのママやパパがたくさん来てくださいました。
始まりの会をして、スタートです。
場所は、赤羽自然観察公園にある、野外炉(バーベキューコーナー)をお借りしました。

この後、なんと煙に包まれていきます…。

 
火種ができたら、炉に落ち葉をくべて、筒でフーフーします。
煙がたくさん出てきた!けむいけむい!
なかなか火が起きず、全身煙でいぶされながら格闘しました。
 
ダンボールであおいで空気を送ります。やっとついた火を大切に扇ぎます。
火の勢いが強くなりました。
お芋が焼けますように…と祈るような思いでした。
もし焼けなかったら・・・涙。

ボランティアのママ達も、必死で燃やしてくれました。
 
きりん組(3歳)と、ひよこ組(0歳)のこどもたちも、お散歩の途中で
お兄さんお姉さんたちの奮闘ぶりを見に来てくれました。

焼けたぞーー!!
切った時の喜びは格別です!こんがり黄金色のお芋に涙が出そうになりました。
さあ、食べるぞー!

4歳さんのもとに、切り分けた焼き芋を、年長さんが持ってきてくれました。
「わー!なんかいいにおいがするね!」
「ほんとうにできたね!」「すごーい」

5歳さんも焼き芋をいただきます。
落ち葉を集めたり、サツマイモの下準備をしたり、煙の中で火を扱ったり、大活躍でした。
見事に「焼き芋パーティーのホスト」を務めました。
自分たちの手で焼いた、焼き芋の味は格別だね!
 
(園長のつぶやき)
焼き芋パーティーは大成功でした。
大成功であり大失敗・・・いろんなことを学びました。
事前の火起こしをするべきだったと、私(園長)は反省しました。
空気が入る道を作ること、隅だけでなく薪も必要だったこと、反省ばかりです。
この体験は3月のカレーパーティーに活かしていきます。リベンジ!
次は8時から火起こしをする!!と心に決めました。
野外で火を体験することは、私が長年ずっとやりたかったことです。
火や生命を守り、私たちの民族を繁栄させてきました。
生きるのになくてはならないものです。こどもだちとの環境教育のひとつとして、
土・木・水・太陽、そして火。そして愛をこれからも形で体験していきたいと思います。

今回無事にお芋が焼けたのは、ボランティアママ、パパの力があったからだと思っております。
本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。