2024-09-13 10:23
環太平洋保育乳幼児研究学会の見学会がありました。環太平洋乳幼児教育学会(PECERA)とは乳幼児教育の国際学会です。2011年に神戸大会が開かれました。神戸大学大学院の北野幸子先生が、副会長をされています。(ネット情報より)興味があれば調べてみてください。
赤羽台保育園を見学園に推薦していただいたのは、東洋大学の高山静子先生でした。
高山先生が北区私立保育園園長会にてご講演された時に、子どもの尊厳を守る保育について、とても分かり易く話されていました。そのお話に感動したことを先生へご連絡したところ、ご縁をいただき、赤羽台保育園の見学に来ていただくことになりました。見学の際、高山先生から「子どもたちを大切にされているのが分かります」と褒めていただきました。
数日して、「環太平洋保育乳幼児研究学会の見学園としてお願いしたい」と今度は、和洋女子大学の矢藤先生からもご連絡をいただきました。
高山先生も、矢藤先生も日本の保育を代表する素晴らしい先生方なのでとても光栄で受けさせていただきました。
見学が決まると子ども達に伝えて「みんなで海外のお客様が遊びに来るよ。一緒にわらべうたで遊ぼうね」と楽しみにしていました。国旗に興味をもつお子さんも沢山いて、すらすら言えるくらいでした。子ども達はすごいです。
当日、前半に50人、後半も50人 沢山の方来られました。皆さん笑顔です。
子ども達のお部屋を案内すると積極的に子ども達にも話し掛けたり、質問をされたりととても熱心でした。
いつも通り過ごす様子の子ども達。担任達は緊張するかな~と心配していましたが、、ひよこさんも手を振ってくれたり、うさぎさんもいちごさんもニコニコで迎えてくれました。
勿論、ぱんださんもたんぽぽさんも初めは不思議そうでしたが、ハローと真似したり、ハイタッチするお友達もいました。
アジアからの研究者が多く、日本人と似ていることも安心につながったかもしれません。
100人の見学者に子ども達は、アクティブに話し掛けて、一緒にわらべうたをしたり、制作へと誘ったり、また、作ったものをプレゼントとして渡したりしていました。子どもも大人も笑顔で素敵でした。
子どもは、世界とすぐにつながれる力をもっていますね。
明日、どの国で暮らすことになってもみんな大丈夫!人間を信じる逞しさがありました。
参加者の多くの方々が何度も「園内は綺麗!!トイレも綺麗!!」と話されていました。
また、不思議だったのは、乳児クラス前のエコバックの写真を撮られていて、「これは何?」と聞かれて、「子ども達の汚れた着替えを入れて持ち帰ります」と通訳さんが伝えると納得されていました。海外ではエコバックを使っていないのでしょうかね。
台湾、中国、韓国などの団体の皆さんは、政府の関係機関から派遣されたグループでした。
1階玄関の「子どもの権利条約」の本に目をとめられて、直ぐに「子どもの権利条約をどのように保育に活かしているか?」と熱心に質問されました。
園では、「子ども達の意見を聞くこと」「ミーティングをもっておうちでの生活のルールを皆で決めていること」「特に乳児組では、担当制保育について」生理的な個人差に合わせた保育をしているなどを伝えました。どの国でも子どもの権利条約が大切にされていることも感じ嬉しく思いました。乳幼児、そして青少年の育成に社会=国がとても積極的だと感じました。