敬老の日に送った「ありがとう」

2021-09-15 11:41
敬老会、毎年おじいちゃんおばあちゃんを園に招待して一緒に遊んだり、給食を一緒に食べたり等させて頂いていましたが、今年も未だコロナ禍の中で「それは出来そうもない、難しいなぁ。どうしようか?」と子ども達に話すと「じゃあお手紙を届けようよ!保育園の写真も入れて!」となりました。
そこから手紙作りや、どうやって届けるのかなど敬老の日に向けたミーティングが進んでいく中「なんで郵便屋さんはタダ(無料)で手紙を届けに行ってくれるの?」と発言してくれた子がいました。郵便局の仕事を理解してるからこその発言でしょう。

 
実際に自分達で敬老の手紙に切手を貼ってもらう予定だったので、その場で切手を配り
「84」の数字に注目してもらいました。「これ何の数字だと思う?」の問いかけに
「ん-・・・重さ?84キロってこと?」
「違うよ、これを買った人の順番だよ!この切手全部一気に買ったから全員84番目なんじゃない?」「なるほど、確かに!そうだね!」
と子ども達同士で会話が進んでいき・・・年長児のミーティングは本当に面白いですよ。
大人側が盲点だった発言をしてくれることもよくありますから。
もちろんその後は「84」は切手の金額であることや、貼り方、どうやって届くのかを伝え、ポストに投函しに行ってきました。
 
 
手紙はクラスで「おじいちゃん、おばあちゃんの大好きなところ」を発言し合いながら楽しんで書いたものになっています。
書き終えたら自分で切手を貼って、自分で封をして、投函するまで全て自分の手で完結できました。敬老の気持ちがこもった手紙の完成です。
  

投函する様子も一人ひとりがポストに入れる姿を自然とみんなで見守っていました。
「入ったね!届くね!」「よっしゃー!」
ポストに手紙を投函して「よっしゃー!」が生まれるなんて大人の世界では想像もできませんよね。
見守っていた私たち保育者が、何か大切なものを振り返らせてもらった気がします。
デジタルが当たり前の今だからこそ、こういう温度の伝わるやりとりの良さが感じられた日になりました。
  

「おじいちゃん、おばあちゃん、いつもありがとう。
ぼくたち、わたしたちが、これから大きくなるのをずっと見守っていてね。大好きだよ。」
  
 
 優しい言葉がつづられています。