令和2年5月保健だより

2020-05-13 14:34

緊急事態宣言が発令されて、登園自粛にご協力をいただいています。
保健だより、今月は新型コロナウィルスについてです。

はじめに (看護師:岩田)
 私も緊急事態発令後、自身も自宅待機になり、娘の園も休園となりました。
先の見えない不安な状況の中で、こどもと過ごす時間が増え、どのように過ごして行こうかと日々思案中です。
娘には「コロナウイルスであんなことも、こんなこともできない」と感じて欲しくないので、今の自粛を有意義に
過ごせるようにしたいと思っています。

私の自宅でやっていること
・毎日一日の流れを決め、予定をこなしていく
生活習慣リズムはあまり崩さないようにしています。一日の予定をこどもにも説明しています。
・忙しいとつい手伝ってしまいがちな、ボタンのついた服を一人で脱ぎ着できるように一緒に練習する。
朝のお支度は一人でできるように、練習しています。
・掃除や料理を手伝わせる。
こどもも家族の一員なので、簡単な家事(ハンカチをたたむ、雑巾で拭く、レタスをちぎる)などは
お手伝いさせるようにしています。
・公園も混んでいる時間をさける。また住宅街の散歩を行う。
10:00~12:00の時間は、公園も混雑していることが多いので、その時間は人通りの少ない住宅街を
散歩しています。道端のたんぽぽや草花を見つけながら歩くだけでも、喜んでいます。
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 新型コロナウイルスについて、連日、メディアで、大量の情報が流されています
。このような状況では、身体症状や感染拡大に大人の注意が向きがちですが、こどもたちには多大な
ストレスが加わります。保護者の方には急な休園に伴い多大なご負担があると思いますが、
保護者の方ご自身ならびにこどもへのメンタルヘルス対応について説明します。
保護者の方ご自身のメンタルヘルス対応としては、以下のことにご留意ください。
  1. 保護者ご自身が、よい体調を維持できるように努めましょう。保護者ご自身の心身の安定が第一です。
  2. できるだけ規則正しい生活をし、睡眠を十分にとり、食事も三食バランスよく食べ、可能な範囲の運動をこころがけましょう。こどもは、周りの大人の反応をみて、状況を判断します。周りの大人が落ち着かないとこどもも落ち着きませんが、周りの大人が落ち着いていればこどもも落ち着きます。
  3. 正しい情報を公的なホームページなどで得るようにしましょう。正しい知識があれば、適切に対応でき、過度な不安を防ぐことができます。
  4. 不安をあおりがちなメディアに接する時間を減らし、心配や焦りを減らしましょう。そのようなメディアに接する時間があれば、家族との団らんや休息を持ちましょう。
  5. 家族や親せき、友人などの親しい人と話す時間をもち、孤立しないようにしましょう。人に話を聞いてもらうことで、心配や焦りが解消することがあります。
  6. 気持ちを落ち着けるために、アルコールやタバコ、あるいは病院で処方された薬以外の薬剤に過度に頼らないようにしましょう。我慢できないときは、カウンセラーや心療内科、精神科など専門機関に相談しましょう。
  7. ご自身の心理的な状態を把握するように気をつけましょう。このような状況で、ストレスを感じ、不安や怒り、時に気分が落ち込むことは自然なことです。ストレスで生じるメンタルヘルスに関連する反応には、気持ちの変化や体調の変化など様々なものがあり、日常生活に支障がでる場合もあります。このような反応が普段よりも強く出た場合は、休息をとり、必要に応じて専門機関に相談しましょう。もともと専門機関にかかっている方は、症状が悪くなる前にこまめに相談しましょう。
  8. 必要な時に、相談できる専門機関をあらかじめ調べておきましょう。
厚生労働省ホームページ
SNS心の相談
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html
今般の新型コロナウイルス感染症の影響による心の悩みについて、チャット形式で相談を受け付けている。
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